令和7年4月15日(土)、神奈川県県西部市民ホールにて、ロコモティブシンドロームをテーマとした市民講座を開催いたしました。当日は雨天にもかかわらず、定員を超える58名の方々にご参加いただき、ロコモティブシンドロームへの関心の高さがうかがえました。
講座内容
第一部:ロコモの基礎知識(14:00〜14:30)
渡邊雅彦医師による講義では、ロコモティブシンドロームの定義から、日本における現状、将来的な社会的影響などについて解説がありました。特に「現在日本では約4,700万人がロコモ予備群と推定されている」という数字に、会場からは驚きの声が上がりました。
第二部:ロコモチェック体験(14:30〜15:00)
佐藤健太理学療法士の指導のもと、参加者全員で立ち上がりテストと2ステップテストを実施しました。「思ったより足腰が弱くなっていることに気づいた」「客観的な数値で自分の状態を知ることができて良かった」など、多くの気づきの声が聞かれました。
第三部:予防法の実践(15:00〜15:40)
日常生活に取り入れやすいロコモ予防のための運動として、「ロコトレ」を全員で実践。片脚立ちやスクワットなど、自宅でも簡単にできるエクササイズを学びました。高齢の参加者も熱心に取り組む姿が印象的でした。
第四部:質疑応答(15:40〜16:10)
予定時間を10分超過するほど活発な質疑応答が行われました。「膝の痛みがある場合のトレーニング方法」「効果的な栄養摂取について」など、具体的な質問が多く寄せられ、専門家から丁寧な回答がありました。
参加者アンケート結果
アンケートにご回答いただいた52名の結果は以下の通りです:
- 講座の満足度:「大変満足」68%、「満足」29%、「普通」3%
- 内容の理解度:「よく理解できた」72%、「理解できた」25%、「普通」3%
- 今後の行動意向:「積極的に予防に取り組みたい」85%、「検討したい」15%
参加者からの声(一部抜粋)
- 「ロコモについて初めて詳しく知ることができました。早速、家族と一緒に予防運動を始めたいと思います」(60代女性)
- 「具体的なチェック方法と数値を知ることで、自分の状態を客観的に把握できて良かった」(70代男性)
- 「医師と理学療法士の両方の専門家から話が聞けたのが良かった。次回も参加したい」(50代女性)
今後の展開
今回の講座は予想を上回る参加者数となり、ロコモティブシンドロームへの関心の高さが確認できました。アンケート結果も踏まえ、今後は以下の活動を計画しています:
- フォローアップ講座の開催(7月予定)
- 高齢者施設への出張講座の実施
- ロコモ予防に関する詳細なガイドブックの作成
当法人では、今後も定期的に市民講座を開催し、運動器の健康に関する啓発活動を続けてまいります。次回の講座は7月15日(土)に「夏に向けたロコモ予防と熱中症対策」をテーマに開催予定です。詳細は決まり次第、当ウェブサイトにてお知らせいたします。
多くの皆様のご参加ありがとうございました。今後とも当法人の活動にご支援いただければ幸いです。